AGA治療は、基本的にある程度の期間継続する必要があります。一方で、何らかの理由でAGA治療を中止しなければならない場合もあるでしょう。
本記事では、AGA治療を中止した場合の影響や中止タイミング、AGA治療を受けられるおすすめのAGAクリニック10選を紹介しています。ぜひ自分に合ったクリニックを見つけ、AGA治療を継続できるようにしましょう。
AGA治療はやめるとどうなるの？
AGA治療では、薬や治療法が合わずに途中でやめたいと考える方もいらっしゃるでしょう。この項目では、途中でAGA治療を中止した場合のリスクについて解説していますので、今後治療を受ける方はぜひご参照ください。
AGA治療はやめると元に戻る
AGA治療を途中で中止すると、治療前の状態に戻ってしまいます。
AGA治療では、内服薬を用いて薄毛が進行するのを防いだり、外用薬を用いて薄毛部分の発毛・育毛を促進したりします。ただし、これは対症療法と呼ばれ、薄毛が発生する根本に働きかけるのではなく、薄毛が進行する途中の因子に働きかける治療です。
したがって、治療を中途半端にやめてしまうと、内服薬による効果がなくなり薄毛の進行が再開し、外用薬による効果がなくなり発毛・育毛が止まってしまいます。その結果、半年以上かけて再び治療する前の薄毛状態に戻ってしまいます。
薄毛が進行する可能性が高い
AGA治療薬の種類に関わらず、薬の使用を途中でやめると薄毛が進行する可能性が高くなります。
AGA治療薬は薬を服用・使用している間にのみ効果を発揮するため、薬の使用をやめた段階でその効果が実感できなくなります。そのため、抜け毛抑制効果や発毛効果が失われ、薄毛が進行する可能性が高くなります。
また、AGAは進行性の薄毛症状であり、特に内服薬は薄毛の進行を止めるために使用するものです。断薬によって薄毛の進行を止める要素が失われれば、当然薄毛の進行が再開してしまいます。
AGA治療を途中でやめることなく継続できれば、1年の治療期間を経て以下に示すような治療効果が期待できますので、ぜひ治療を続けることを大切にしましょう。
AGA治療は途中でやめても効果が出ない
例えばAGA治療薬による効果が得られず、途中で治療をやめる場合があるでしょう。しかし、途中で治療をやめたとしても効果が出るわけではありません。
内服薬による治療をやめてしまうと、薄毛に効果を発揮する有効成分であるフィナステリドやデュタステリドなどが血中から消失してしまいます。それに従い、体の内部から薄毛にアプローチしていた道が途絶え、効果もなくなります。
また、外用薬の有効成分であるミノキシジルも同様に、使用を中止してしまうと有効成分とともにその効果も消失してしまいます。
AGAは完治が難しい疾患
AGAは、脱毛因子を産生する男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が活性化することで症状が進行していきます。DHTは男性ホルモンが活性化したものであり、この活性化には以下の因子が関わっています。
これらの因子が同時に発生することでAGAが進行し、症状を放っておいても元に戻ることはありません。そのため、一度AGAを発症すると感知が難しいとされています。
したがって、AGA治療は継続して治療を続けることが大切です。
AGA治療をやめるタイミングは？
AGA治療を途中で中止するのはリスクがありますが、中止の判断が必要な場合もあります。この項目では、途中でAGA治療を中止するべきタイミングについて解説していますので、今後治療を受ける方はぜひご参照ください。
副作用がひどい
AGA治療に用いられる内服薬、外用薬には副作用が存在します。
抑うつ、肝機能障害、動悸、息切れなど、さまざまな副作用の可能性があり、使用する薬によって異なります。AGA治療に使われるプロペシア・ザガーロ内服薬、ミノキシジル外用薬は厚生労働省により認可されており、副作用の発症確率も10%未満と高くありません。
ミノキシジル内服薬は厚生労働省による認可を受けておらず、発毛効果が高い分副作用の発症も考えられます。個人差はありますが、副作用の症状が重く生活に支障をきたすほどにひどい場合は、治療を中止し担当医に相談することをおすすめします。
肝機能障害などが発症した
AGA治療薬の内服薬は、服用すると肝臓で代謝されるため肝臓に負担がかかります。そのため、副作用として肝臓が障害を受けて炎症を引き起こした「肝機能障害」の状態に変化します。
肝機能障害が進行すると、食欲不振や吐き気などの別の症状も発症する可能性があり、さらに進行すると肝不全になり、肝機能が消失してしまうこともあります。
したがって、肝機能障害を発症した場合はAGA治療を中止することをおすすめします。また、内服薬を服用する前に血液検査を受け、肝臓の数値に問題がないことを確認することが大切です。AGAクリニックの院内で血液検査を実施しているところもありますので、事前に下調べすることをおすすめします。
薬代の負担が難しくなった
AGA治療は、効果を実感するまで最低でも3カ月～6カ月は必要とされています。そのため、ある程度の期間治療を継続する必要があり、治療費がかさばってしまいます。
薬物治療では、平均して1カ月に3,500円～8,000円程度かかりますし、注入治療では1回に10万円以上かかる場合もあります。
したがって、薬にかかる費用の負担が大きくなった場合、治療を中止するのも1つの選択になるでしょう。
AGA治療を続けるためにも治療薬別の主な副作用を知っておこう
AGA治療に使用される薬剤には、体に悪影響を及ぼす可能性がある副作用も存在し、治療を続けるためにも主な副作用を知っておくことは大切です。この項目では、デュタステリド、フィナステリド、ミノキシジルの主な副作用を紹介していますので、使用を検討している方はぜひご参照ください。
フィナステリドの主な副作用
フィナステリドの副作用としては、以下が挙げられます。
- 性欲の減退
- 勃起不全
生殖機能の低下については、未成年男子や妊婦の方が誤って服用すると、本人やおなかの中にいる胎児の性機能の発達に悪影響が出る恐れがあります。
ただし、副作用の発症確率は極めて低いため、過度に心配する必要はありません。
デュタステリドの主な副作用
デュタステリドの副作用としては、以下が挙げられます。
- 性欲の減退
- 勃起不全
- 肝機能障害
フィナステリドと同様に、男性の性機能低下が主な副作用として挙げられます。また、デュタステリドはフィナステリドと比較して男性ホルモンに対する阻害作用が大きいため、その分副作用の発症リスクが高いとされています。
また、肝機能障害も副作用の一つとして現れる可能性があります。デュタステリドを服用すると肝臓で代謝されるため、治療を継続することで肝臓への負担が大きくなり、肝機能障害をもたらすことがあります。
肝機能障害の場合、肝臓での代謝がうまくいかないことを考慮して処方されないことがあります。肝臓の数値については血液検査の結果で確かめる必要があるため、診察時に医師と相談するようにしましょう。
ミノキシジルの主な副作用
ミノキシジルの副作用としては、以下が挙げられます。
- 初期脱毛
- 頭皮のかゆみ
- 多毛症
- 肝機能障害
初期脱毛とは、もともと生えていた不健康な髪の毛が、新しく生えてきた健康的な髪の毛に取って代わり抜けてしまうことを指します。ヘアサイクルを伸ばす過程で起こる工程であり避けられません。そのため、治療の始めは初期脱毛を経験し、そのあとの発毛効果を気長に待つことも大切です。
また、頭皮の血流が改善することでかゆみが発生したり、頭皮だけでなく全身の毛が増加する多毛症を発症したりします。
ただし、フィナステリドやデュタステリドと同様に副作用の発症確率は極めて低いため、過度に心配する必要はありません。
AGA治療のクリニックを選ぶポイント
AGA治療を受けるクリニックについては、明確な判断基準を持つことで自分に最適なクリニックを選択することが可能です。この項目では、AGA治療クリニックの選択に失敗しないよう、クリニックを選ぶときのポイントを4つご紹介します。
AGA治療専門のクリニックを選ぶ
1つ目のポイントは、AGA治療専門のクリニックを選ぶということです。
AGAは、遺伝・生活習慣の乱れ・ストレスなど、さまざまな要因が絡み合って発症し、患者によって薄毛の進行具合は異なります。そのため、1人1人の頭皮の状態に応じて治療法を変える必要があります。
例えば、薄毛の進行度が軽度～中度であれば薬物療法にとどまりますが、重度であれば注入治療や植毛治療を視野に入れなければなりません。
特に重度の薄毛に対する治療は、薬物治療と異なり医師の技術が必要です。そのため、AGA治療を専門に扱っているクリニックの方が、自分の薄毛に適切な治療を受けられる可能性があります。
継続して通院できるクリニックを選ぶ
2つ目のポイントは、継続して通院できるクリニックを選ぶということです。
AGA治療は、効果が実感できるまでに最低でも3カ月～6カ月程度の期間がかかるため、継続してクリニックへ通う必要があります。
経済面については、自分の予算を考慮して治療コース全体にかかる料金を把握することが大切です。公式サイトでは1カ月にかかる料金が記載されていることが多いため、注意が必要です。
また、院内の雰囲気や担当医との相性など、治療面以外の部分でも通いやすさを追求することが大切です。これらは通院を継続するためのモチベーションにつながりますので、ぜひ心にとめておきましょう。
AGAの治療にかかる費用を確認しておく
3つ目のポイントは、AGA治療にかかる費用を確認しておくということです。
以下の表に、AGA治療にかかる費用相場をまとめています。
最高額については、薬物治療(発毛)・注入治療・自毛植毛において平均額と比較して2倍近くの差があることがわかります。また、治療費が安すぎる治療については、治療の質の面から不安に感じる方も多くいらっしゃるでしょう。
そのため、AGA治療にかけられる予算を事前に設定しておき、平均額に近い費用で治療が提供されているクリニックを選択することをおすすめします。
また、オンライン診療やクリニックごとの初回特典・割引キャンペーンをうまく利用することで、治療を安く済ませられる場合がありますので、公式サイトでよくチェックしましょう。
利便性の高いクリニックを選ぶ
4つ目のポイントは、利便性の高いクリニックを選ぶということです。
AGA治療では、少なくとも3カ月～6カ月程度は継続する必要があります。そのため、通院治療の場合は、定期的にクリニックまで足を運ばなければなりません。
そのため、自宅からアクセスのよいクリニックを選択することが通院を継続していくためのコツです。クリニックが大手であればあるほど、全国に医院を展開していることが多く利便性が高いことを頭に入れておきましょう。
また、どうしても自宅の近くにクリニックがない方は、オンライン診療を利用することも一つの手です。オンライン診療は基本的に全国に対応しているため、場所や時間にとらわれず診察を受けられます。
安心してAGA治療が継続できるおすすめクリニック10選
ウィルAGAクリニック：定評のあるオリジナル発毛治療
独自の「ウィル式BHSヘア診断」を実施し、約10万以上の薄毛タイプに細分化した進行度分類を用いています。その結果、より精密に患者の薄毛を分類し、適切な治療を提供することが可能です。
発毛に効果的な成分をバランスよく配合したオリジナル発毛薬を使用したり、高濃度の有効成分を含むオリジナルカクテルを用いた最新LHDV頭皮注入治療を実施しています。
治療は発毛の専門医が担当しており、AGA・薄毛に関する様々な学会へ所属し、毛髪再生医療を始めとした最先端の医療技術、知識の習得に努めています。
イースト駅前クリニック：土日祝日診察も予約が不要
事前に予約をせずに来院できるため、仕事が終わったあとやスキマの時間に診療を受けられます。また、平日は仕事などで忙しいという方が通院できるように、土日祝日も予約なしで診療を実施しています。
駅から徒歩5分以内にクリニックを構えているため、仕事の終わりや買い物のついでに通院することが可能です。駅からの距離が近ければ迷うことも少ないため、来院までに無駄な時間を過ごしてしまうことも少ないでしょう。
オンライン診療と対面診療の2つが用意されています。オンライン診療では、アプリを使用することで診察から薬の処方まですべて自宅で完結します。そのため通院時間や診療の待ち時間がなく、ほかの患者と顔を合わせる心配もありません。
Dクリニック：「生える」を支えるポート体制
治療開始後も、定期問診などで進捗状況等を確認し、情報をアップデートして医師に共有しています。1人の患者にさまざまな角度で複数人が関わり、患者それぞれで異なるミリ単位にこだわった薬の処方が可能です。
患者に近しいAGA症状・生活習慣から、治療を行った患者さまの症例実績を検索します。治療開始前に、治療後のイメージができ、傾向を知ることで不安を緩和し、納得して治療に臨めます。
髪や頭皮のダメージを避ける施術や薄く見える部分を目立たないようにカバーするスタイリング・増え見せカットを提案します。また、通常のシャンプーでは取り切れない汚れを洗い落とす頭皮洗浄メニューや、髪1本1本を太くする独自技術も用意しています。
AGAメディカルケアクリニック：明瞭な料金システムの導入
AGA治療を受ける際、治療費用が不明瞭であることに不安を感じる方も多くいらっしゃいます。AGAメディカルケアクリニックでは明瞭な料金システムを採用し、必要な治療期間と予算を相談の上、治療にかかる費用を明確にしてくれます。
薄毛の進行度や治療の希望、頭皮の状態、治療経過などを考慮しながら、1人1人に合った最適な治療方法を選択かつ調整していきます。また、毛髪診断士の資格を生かし、治療のサポートに加え、治療における疑問や副作用などの不安を医師とともに解消していきます。
薄毛というデリケートな悩みに配慮し、個室対応の完全予約制を採用しています。来院後は患者を待たせることなく、個室にてカウンセリングや診察を実施します。
AGAスキンクリニック：プライバシー保護の徹底
市販の育毛剤やシャンプーと同等の価格で医師が診察してくれます。月額制で薬剤治療、浸透注入療法、頭皮注射をリーズナブルな価格で提供しています。もし効果が実感できない場合は、プランの変更や解約も可能です。
初回診察後は、3カ月ごとのオンライン診療で通院時間や交通費を削減でき、薬の配送も自宅などに無料配送します。医師の診察を希望する場合は、その都度診察が可能です。
AGAスキンクリニックのオリジナル治療を医師や毛髪診断士と相談し、患者の症状や目的に合わせてカスタマイズしてくれます。
クリニックフォア：パソコン・スマホで簡単オンライン診療
初回は0円、2回目以降は3,412円からAGA治療を始められ、財布に負担が少ない値段であるため、安心して治療を継続することが可能です。
全国に10医院以上を開業する医療機関であり、専門の医師による診察をもとに薬を処方します。また、何度でも担当医に相談することが可能であるため、不安や疑問な点を解消しながら治療を受けられます。
オンライン診療を実施しているため、だれにも知られずに遅漏を開始でき、通院が不要であるため、忙しい時間の合間にも治療を受けられます。
湘南美容クリニック：治療に自信があるからこその返金制度
湘南美容クリニックでは、厚生労働省から承認を受けているフィナステリドを採用しています。有効成分フィナステリドのAGA治療薬を飲むことで、DHT自体の発生を抑え弱毛が生まれにくくなるため、太く、しっかりとした髪の毛が増えAGAの進行を止めることが可能です。
1日あたり95円という利用しやすい価格で効果の高い治療を提供しています。例えば、HRタブレットを1年間続けると、11カ月で34,800円という安さで利用が可能です。
SBCメディカルグループに在籍するドクターは210人おり、AGA治療に関する知識と技術向上のため全世界で学会発表、講演を実施しています。
ゴリラクリニック：安心の適正価格で治療を提供
有効な薬の処方や、有効成分の頭皮注入を受けられるため、ヘアサロンに比べて効果が見込め、個人輸入の薬よりも確実で安全性が高い治療が可能です。患者の症状やニーズに合わせて、内服薬・外用薬・注入薬を使用した治療を実施します。
他院からの乗り換えや2人での予約・来院・契約では最大で10%の割引を受けられます。また、初診・再診料、カウンセリング料、予約キャンセル料、頭髪検査料など、コース猟奇に外の追加費用は全て0円です。
初月の治療費は、薬物治療については2,980円～4,980円、注入治療については9,8980円で提供されており、他院と比較しても非常に利用しやすい価格設定です。
親和クリニック：自毛植毛専門
「ハイスピード・メガセッション」では1度に3,000株以上もの大量植毛を可能にします。グラフトを短時間で採取・移植することで手術時間を軽減し、体への負担を軽減します。この高度な移植技術が、高い定着率と希望の仕上がり・ボリュームのデザインを可能にしています。
親和クリニックの薄毛治療では、患者の治療と安全のことを第一に考え、きちんと論文で吟味され、効果が公正に評価された治療法のみを、科学的根拠に基づいて総合的な治療に取り入れています。
カウンセラーは、植毛後の仕上がりを確認できるのに加え、手術前の悩みや術後の経過など、本人による実際の経験に基づき案内してくれます。患者と同じ悩みを経験しているからこそ、状況を深く理解し最適な解決法を提案することが可能です。
スマイルAGAクリニック：丁寧な無料カウンセリングとアクターフォロー
スマイルAGAクリニックでは、医師が医学的根拠に基づき、日本皮膚科学会のAGA治療ガイドラインでAランクを取得した成分をはじめ、さまざまな薄毛、抜け毛に有効な治療を実施しています。
患者によりAGA・薄毛のタイプ、進行具合、進行スピードは異なります。そのため、専門カウンセラーによる無料カウンセリングが実施されており、現在の状態を改善するためにどれぐらいの期間・費用が掛かるのかなど、丁寧にわかりやすく説明します。
院内で頭髪チェックを実施し、治療の経過を診るだけではなく、専門医の視点から食生活をはじめとしたライフスタイルのアドバイスもしてもらえます。
本記事では、AGA治療を途中でやめることについて詳しく紹介してきました。
AGA治療を途中でやめてしまうと、薄毛の状態が元に戻り、再び薄毛が進行してしまいます。したがって、副作用や経済的な負担などのやむを得ない事情を除き、AGA治療は継続することが大切です。
AGA治療を継続するモチベーションを保つために、費用や立地が自分に合っているAGA治療専門クリニックを選択し、効果が実感できるまで治療を継続することをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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